STREAM®とのデータ相互連成
株式会社ソフトウェアクレイドルの熱流体解析ソフトウェアSTREAM®とデータを相互に連携することでより高度でリアルなシミュレート結果を得ることが可能です。
- 相互連成が可能なSTREAMのバージョンは12、13です。最新のSTREAMへの対応については、こちらをご確認ください。
STREAMとの連成
街区内の表面温度分布の影響を考慮した
気流・気温分布の算出
THERMORenderで出力される表面温度分布をSTREAM側で読み込むことで、気流・気温分布の算出を実現します。
街区内の気流・気温分布の影響を考慮した
表面温度分布の算出
STREAM側で出力される気流・気温分布をTHERMORender側で読み込むことで、表面温度分布の算出を実現します。
都市空間のどのような場所に熱が溜まりやすいのか、また冷気が発生するかといった、対流による熱の移動について評価することが可能となり、熱的快適性に影響を及ぼす熱放射に加え、気流や気温についての議論も可能となります。
THERMORenderの計算結果
THERMORender+STREAMの連成解析結果
STREAMへの出力
THERMORenderで計算した表面温度と建物・樹木・地面のメッシュデータを、STREAM用に取り出します。THERMORenderの表面温度を、STREAMでの境界条件として利用し、風速・気温の分布を解析することが可能です。
専用プログラムによる連成(Windows 64bit環境のみ)
THERMORenderとSTREAMとの間で、表面温度と気温ならびに表面近傍の風速データをやりとりするために、THERMORenderのデータをSTREAM用のデータに変換するアプリケーションを用意しています。
非定常熱収支計算と定常気流計算の連成
24時間の非定常熱収支計算(THERMORender)と、時刻ごとの定常気流計算(STREAM)の両ツールの間でデータをやり取りすることで、実用的な「連成」を実現します。
① THERMORenderで出力される表面温度 → STREAMで読み込み気流・気温の計算
THERMORenderにおいて出力する時刻を指定し、当該時刻の表面温度をSTREAM側で読み込むことで、表面温度分布の影響を反映した気流・気温分布が算出されます。② STREAMで出力される気流・気温 → THERMORenderで読み込み表面温度の計算
THERMORender側で、読み込む気流・気温分布の時刻(複数可)を指定し、24時間の非定常熱収支計算を行うことで、当該時刻において、気流・気温分布の影響を反映した表面温度分布が算出されます。気流・気温分布を読み込んでいない時刻に関しては、従来のTHERMORenderと同様、気象データから得られる風速と気温を空間分布一様として与えて計算を行います。これは、表面温度を出力して見たい時刻が決まっている場合には有効です。
STREAMにより、24時刻分の気流・気温分布の算出を行うことで、THERMORenderにおいて、すべての時刻で気流・気温分布の影響を反映した表面温度の算出が行えます。③ 計算の収束について
上記の①のプロセスでは、STREAMの気流数値計算に与えられる表面温度は、最初の風速と気温の空間分布一様と仮定した場合に計算された温度です。厳密には②で計算される表面温度(気流・気温の影響を考慮したもの)とは一致しませんが、①と②の計算を繰り返すことで、表面温度の計算値を収束させることができます。実用的なレベルでは、①→②→①(→②)の計算を行うと、表面温度と気流・気温は、ほぼ収束値になります。