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Vectorworks Navi スタートアップ

このページは、Vectorworks を「初めて操作する方」向けに Vectorworks の基本的な操作方法(2D/3D)をまとめています。

より詳細な機能や使用方法については、Vectorworks ヘルプVectorworks University などをご覧ください。
Vectorworks Architectやレンダリング、ワークシートについてなどはそれぞれの Vectorworks Navi でも紹介しています。
合わせてご参考ください。

このページは Vectorworks 2026 で作成しています。

Vectorworks のインターフェイス

これは Vectorworks の一般的な状態のインターフェイスです。
中央に作図領域があり、左側に作図用のツール、右側に選択中のオブジェクト(図形)の情報が表示されるオブジェクト情報パレット等が配置されており、その他の機能やコマンドは上部にあるメニューから選択します。

Vectorworks の作図領域に配置されているオブジェクト(図形)に対して、移動や大きさの変更、情報の確認などを行うには、『セレクション』ツールで選択することが最も一般的です。

『セレクション』ツールは、Vectorworks の中で最も使用頻度の高いツールです。
『セレクション』ツールは基本パレットの左上に存在し、見た目はマウスカーソルのようなアイコンになっています。このアイコンを左クリックで選択することでセレクションツールが使用可能になります。

 

『セレクション』ツールで対象の図形をクリック、もしくは矩形範囲で囲むことで、図形を選択できます。
選択した図形は、画面右側にある『オブジェクト情報』パレットに情報が表示されます。
例えば四角形ツールで書いた図形を選択すると、その四角形の幅や高さ、座標位置などの情報が表示されます。
Vectorworksの基本的な操作の一つは、「作図ツールで図形を作成する」→「移動や修正がある場合、セレクションツールで選択」→「内容の確認や修正はオブジェクト情報パレットから行う」という流れとなります。

 

初期設定では、基本パレットのツールはアイコンのみで表示されていますが、アイコンの意味を覚えないと少々使いにくい場合があるため、アイコン表示を変更するのもおすすめです。
基本パレットの上部「基本」と書かれている箇所の右側に3本線のアイコン(マウスカーソルを合わせるとメニューと表示されます)があります。
ここをクリックし、ツールの表示方法をクリックして「アイコンと文字」を選択すると、基本パレットの中身がアイコンとツール名で表示されるようになります。お好みに応じた方法でご利用ください。

Vectorworks は2D/3Dで利用できるCADソフトウェアです。そのため、ビュー(画角)という概念が存在します。

例えば、建築模型を作った場合、屋根を外して上から見ると建物の平面を確認できます。同様に、建物の側面から見た場合は立面を確認できます。
Vectorworks では、見る方向を「ビュー」という概念で管理しており、見たい方向に切り替えた状態で操作、作図、図面化をしていきます。

ビューの切り替えはとても簡単で、画面上部のボタンからプルダウンでプリセットの画角を選択することができます。

 

また、Vectorworks 2025 で搭載された『オンスクリーンビューコントール』という機能でも直感的にビューを変更することができます。
『オンスクリーンビューコントロール』は、作図領域の左下に表示されています。クリックして直感的に操作を行なってみましょう。

 

また、特定の画角ではなく、自身で自由に好きな画角のビューにしたい場合には、『フライオーバー』ツールを使用してみましょう。
『フライオーバー』ツールを使うことで、マウスのドラッグ操作で画角を調整することができます。

Vectorworks の初期設定

Vectorworks で作図をしていく前に、まずは準備として用紙設定を行いましょう。

Vectorworks の「用紙設定」とは、印刷範囲を設定するという意味合いになります。
用紙設定は後から変更することもできますが、A3サイズ横向きで印刷する場合は、最終的な成果物としての希望があればこのタイミングで設定して、その枠内に収まるように作図します。

 

用紙サイズを設定するには、画面上部にあるメニューバーの中の『ファイル』メニューの『用紙設定』を選択します。

『用紙設定』を選択すると、『用紙設定』ダイアログが開きます。ここで用紙の大きさや枚数などを選択できます。
Vectorworks の用紙設定は、ご利用のプリンタドライバの情報を参照しており、プリンタドライバが対応していない大きさは設定することができません。(例: A4サイズまでしか対応していないプリンタではA3サイズは選択できません)
こういった場合には、用紙を複数枚並べるなどして擬似的にそのサイズを設定してください。

Vectorworks には、「リソース」と呼ばれる素材データが豊富に用意されています。
リソースは『リソースマネージャ』から管理、使用しますが、内蔵されているリソースを使用可能にするためにリソースマネージャの更新を行います。

『リソースマネージャ』は画像のような形状をしていますが、初期設定では不使用時は最小化されています。もし画面上に『リソースマネージャ』が見つからない場合は、『ウインドウ』メニュー >『パレット』の中の『リソースマネージャ』にチェックが入っているか、またはマルチモニター環境の場合は他のモニターに表示されていないかを確認しましょう。

 

『リソースマネージャ』を確認したら、歯車マークのアイコン「アクション」ボタンをクリックし、「ライブラリの更新」をクリックします。
ライブラリの更新には少し時間がかかりますが、更新を行うことで内臓リソースを使用することができるようになります。

 

リソースマネージャの検索窓に「ソファ」と入力すると、内蔵リソースのソファのデータが一覧で表示されます。
まずはこの更新さえ行なっておけば、後に必要なタイミングで利用することができますので、まずはライブラリの更新を行なっておきましょう。

『ヘルプ』メニュー > オプションライブラリ(ダウンロード)から追加のライブラリをダウンロードすると、無料でさらに多くのリソースをご利用いただけます。

図面を作成する上で重要な要素となる「縮尺」を設定しましょう。
Vectorworks では、レイヤごとに縮尺を設定することができます。作成する図面内容に合わせて縮尺を設定しておきましょう。

縮尺は画面上部の表示バーの右側にある「縮尺」ボタンから、現在のレイヤの縮尺を設定することができます。
一般的によく使用される1/50や1/100のような縮尺はチェックボックスから、チェックボックスにない縮尺は手入力で設定することができます。

Vectorworks には、他のCADソフトや画像編集ソフトなどで使われている「レイヤ」(画層)の概念の他に、「クラス」という概念があります。

一般的な使用用途として、建築分野ではレイヤは1Fや2F、床/壁/天井のような階層的な分け方で使われることが多いです。
対してクラスは、家具や建具など、部材別の分け方で使用されることが多いです。

 

このレイヤとクラスを組み合わせることで、例えば「1F-壁」レイヤに配置されている「建具」クラスのみを表示にする、「2F-床」レイヤを表示して「家具」クラスは非表示にする、といったような形で自身の作業しやすい状態に表示/非表示設定を行うことができます。

 

ただし、最初のうちはこのレイヤ/クラスの設定を細かく行うと、表示/非表示の状況によって必要なオブジェクトがどこにあるか分からなくなる… といったことが起きる場合もあります。慣れないうちはあまり気にし過ぎず、ざっくり分けるといいでしょう。

レイヤやクラスは作業しているとどんどん増えていきます。そうなると表示/非表示の切り替えや変更を加えたい時などに分かりにくくなるため、これらを一覧で表示して一括管理したいという状況が訪れるでしょう。

レイヤやクラスは、『ツール』メニューの『オーガナイザ』で一覧で表示/管理することができます。

『オーガナイザ』では、レイヤやクラス以外にもシートレイヤやビューポート、登録ビューといった項目も管理できますが、現時点では気にしなくとも大丈夫です。
まずはレイヤとクラスを一覧で表示して設定を変更することができる、ということを覚えてください。

Vectorworks Fundamentals 以外の製品の場合:

Vectorworks Architect をはじめとする上位製品では、『ナビゲーション』パレットを使用できます。
『ナビゲーション』パレットは、初期状態では画面右下、オブジェクト情報パレットの下に配置されており、オーガナイザを開かなくても作業画面の横で同様の操作を行うことができる便利な機能です。
Architect などをご利用の場合はぜひご活用ください。

作図画面の用紙に合わせて任意の間隔のグリッド線を引いて、それを元に作図したいという状況があるかと思います。
Jw_CADでは、直線を縦横に任意間隔で配置し、グリッドレイヤを作ってそれを元に基準線を作るといった手段を取りますが、Vectorworks では用紙サイズに合わせて任意間隔のグリッドを表示させることができます。

 

グリッドを表示したい場合は、表示バー内の縮尺の左側にある「スナップセット」から行います。
まずはスナップセットの左上のグリッドスナップのアイコンをダブルクリックして、グリッド設定を表示しましょう。
Vectorworks には、「スナップグリッド」と「レファレンスグリッド」という二種類の設定があります。

  • スナップグリッド: 図面上には表示されないグリッド。ここに設定した間隔でしかマウスクリック作図ができないように制御するための設定です。
  • レファレンスグリッド: 図面上に表示されるグリッド。例えばXとYどちらも1000にすると1000mm四方の水色のグリッドが表示されます。

 

このグリッドの設定はいつでも変更することができるので、任意の数値を入れてみましょう。
最後にグリッドオプションの「グリッドを表示」がオンになっていることを確認してください。

設定を行ったら、画面上の他の箇所をクリックするとポップアップが閉じます。
その後、「スナップセット」の「グリッド」アイコンを一回押すとグリッドスナップがオンになり、グリッド設定が有効になります。
再度「スナップセット」の「グリッド」アイコンをクリックすると、グリッドスナップの設定を無効にできます。
グリッド線を非表示にしたい場合は、「スナップセット」の「グリッド」アイコンをダブルクリックし、「グリッドの表示」のチェックを外すとグリッドが非表示になります。

レファレンスグリッドを設定したのに表示されない場合:

縮尺とグリッドの大きさが合っていないことが考えられます。

  • 1:100の縮尺で、グリッドの大きさが10mm四方になっている
  • 1:1の縮尺で、グリッドの大きさが用紙サイズより大きい数値になっている
  • 『グリッドを表示』オプションがオフになっている

など、さまざまな要素が考えられます。
もしうまく表示されない時は、これらの設定や縮尺とグリッドのサイズを再確認して調整してください。

基本的な2D作図ツールを使ってみよう

Vectorworks の作図に必要なツールは、『基本』パレットと『ツールセット』パレットにまとまっています。
『基本』パレットはその名の通り、作図に必要な基本的なツールが集約されています。
それに対して『ツールセット』パレットは各種専門的なツールが集約されています。
利用可能な『ツールセット」パレットは、ご利用の製品により異なります。

  • Architectの場合: 建築業向けのツールを搭載。
  • Landmarkの場合: 造園業向けのツールを搭載。
  • Spotlightの場合: エンタテインメント向けのツールを搭載。
  • Design Suiteの場合: 建築、造園、エンタテインメントのすべてのツールを利用可能。

 

各ツールパレットを切り替え、必要なツールを選択して作図していく、というのがVectorworks の基本的な操作方法です。

2D作図でよく使うツールとして「直線」「四角形」「円」などがあります。これらはそれぞれ個別の独立したツールですが、基本的な使用方法は同じです。

まず直線、四角形、円の中で使いたいツールを『基本』パレットから選択します。今回は『直線』ツールを選択します。
ツールを選択したら作図領域にマウスを動かし、書き始めとなる始点の位置で一回クリックします。
その後、そのまま終点となる位置までマウスカーソルを動かしてクリックすると、始点と終点の間に直線が作図されます。

『四角形』ツールは、四角形の対角線をイメージして始点と終点でクリックすると作図することができ、『円』ツールは1回目のクリックで円の中心点となる位置を決定し、2回目のクリックで中心からの半径を決定することで作図を行います。

これが Vectorworks の一般的な作図の方法です。クリック→クリックで始点と終点を決めてその間に作図がされるという直感的な操作方法です。

 

また、各ツールは表示バーの下にあるバーからモードを設定することができます。モードは簡単にいうと書き方を変えることができる機能です。
四角形を例にすると、通常の対角線で作図するモードや四角形の中心から角の範囲で作図するモード、斜めに角度をつけて作図するモードなどに切り替えることができます。
ここでは各ツールの各モードについての解説はできませんが、お時間がある時に確認すると作業効率アップのヒントがあるかもしれません。

 

作図した図形は基本パレットの『セレクション』ツールで削除したり、移動したりすることができます。
また、『セレクション』ツールを選択したら、任意の図形上でマウスクリックすることで図形を選択できます。(選択されている図形はオレンジ色にハイライトされます)
図形選択状態でキーボードのbackspaceキーやdeleteキーを押すと、対象図形を削除できます。
また、対象図形をマウスドラッグすると移動できます。

直線/四角形/円ツールの項では、シンプルな作図方法を紹介しましたが、これらとは少し異なる作図ツールを紹介します。

まず一つ目は『円弧』ツールです。円弧ツールは以下のように3ステップで作図するツールです。
1回目のクリックで円弧の中心となる位置を決めます。
2回目のクリックで円弧の半径を決定します。
3回目のクリックで2回目のクリックからどの位置まで円弧を作図するかを決めます。

 

同じように2回以上のクリックが必要な作図ツールとして、『多角形』ツールがあります。これは名前の通り多角形を作図する際に使うツールです。
使い方は簡単で、始点で一回クリックしたあとは、頂点となる箇所でクリックをしてゆくだけです。このクリックは何回でもできます。
終点は最初にクリックした始点に戻りクリックするか、始点に戻らず途中で終わりにしたい場合は任意の箇所でダブルクリックすることで作図できます。

 

先に紹介した直線/四角形/円とは少し異なり、少しクリックする数が多いですが、基本は変わりません。
Vectorworks のツールの使い方は基本的に他のものと共通ですので、ぜひ色々なツールを触ってみてください。

作図した図形を選択し、移動や削除したい場合は、『セレクション』ツールを使用します。
『セレクション』ツールは基本パレットに搭載されているツールで、図形を選択して、移動させる、削除する、設定変更を行う、といった際に使用するツールです。

『セレクション』ツールで、任意の図形上でマウスクリックすることで図形を選択できます。(選択されている図形はオレンジ色にハイライトされます)

図形選択状態でキーボードのbackspaceキーやdeleteキーを押すと、対象図形を削除できます。

 

図形を移動したい場合は、『セレクション』ツールで図形上にマウスカーソルを移動させ、マウスドラック操作で移動できます。

基本的なテクニックとして、図形の角を他の図形の角にピッタリと合わせるように配置したい場合(他ソフトウェアでは「吸い付き」「吸着」等と呼ばれる機能)は、動かしたい図形の角の近くにマウスカーソルを合わせることでマウスカーソルが十字の形状に変化します(斜めの矢印のカーソルになる場合は少し離してみてください)。
十字のカーソルの状態で移動させると動かしている図形の角を摘んでいる状態です。この状態で他の図形の角のあたりまで移動させてドラックを離すと図形同士をピッタリとくっつけることができます。

 

さらにもう一つのテクニックとして、毎回『セレクション』ツールをマウスクリックで選択するのは手間ですので、便利なショートカットを紹介します。
半角英数のキー入力の状態で「X」キーを押すと、他のツールを選んでいても『セレクション』ツールに切り替えることができます。
『セレクション』ツールは Vectorworks で最も頻繁に使用するツールですので、このショートカットを利用するかどうかで作業効率が格段に変わります。

例えば、作図済みの四角形の大きさを変えたい場合、いくつかの方法で変更を行うことができます。

まず直感的な編集方法として、『セレクション』ツールを用いた編集方法を紹介します。
基本パレットの『セレクション』ツールで図形を選択すると、選択された図形はオレンジ色にハイライトされ、図形の頂点や辺の中間位置に青い四角形が表示されます。
この青い四角形の上にマウスカーソルを合わせるとマウスカーソルが斜めの矢印のアイコンに変わりますので、その状態でマウスクリックし、マウスを動かすと変形後の予測が点線で表示される状態になります。変形する位置が決まったらクリックで変形が完了します。

 

次に、オブジェクト情報パレットから数値入力で変更する方法です。
対象図形をセレクションツールで選択して『オブジェクト情報』パレットを見ると、図形の大きさなどの情報が表示されます。
『オブジェクト情報』パレットには、レイヤやクラス、幅や高さといった情報があり、ここから変更を加えることで図形に反映されます。
例えば幅や高さを変更したい場合、変更後の数値を入れて変更することができるほか、数値入力欄では四則演算もできるので「50+30」や「910*2」という入力方法も可能です。

 

最後に、『変形』ツールを使う方法です。
基本パレットの中の『変形』ツールを使うことで、頂点だけを移動して別の形状にするといったことが可能です。
使い方は『変形』ツールの頂点移動モードで動かしたい頂点をクリック、移動先でクリックすることで変形します。
『変形』ツールには多くの使い方がありますのでここではこれ以上の紹介をしませんが、ご興味があれば Vectorworks University などをご覧ください。

作図した図形の色や線種を変更するのはとても簡単です。
まず、『セレクション』ツールを選択し、色や線種を変えたい図形を選択します。
選択されている図形の色や線種は、画面左側にある『属性』パレットに表示されています。
『属性』パレットには「面の属性」「線の属性」といった設定項目があります。

  • 面の属性: 四角形や円などの線で囲われた図形には面が設定されており、それらを編集するための設定です。
  • 線の属性: 直線をはじめ、基本的にすべての図形に存在する線の色などの設定です。

 

面の色を変更したい場合、面の属性の「カラー」と表示されている箇所のすぐ下の白い四角をクリックすると、カラーパレットがポップアップ表示されます。
初期状態では現在使用中の色だけが表示されていますので、カラーパレットの種類を切り替えます。
「アクティブファイル」と書かれている箇所をクリックするとプルダウンし、他のカラーパレットに切り替えられます。ここでは一番シンプルな「Standerd Vectorworks Colors」などがよいでしょう。
任意のカラーパレットを選択するとさまざまな色が表示されますので、任意の色を選択すると図形の面色が変わります。

線の色を変えたい場合も同様です。線の属性の「カラー」と表示されている箇所のすぐ下の白い四角をクリックして、カラーパレットを切り替えて任意の色を選択してください。

 

線の場合は、直線ではなく、一点鎖線や点線にしたい場合もあるでしょう。その場合は「線の属性」内の「カラー」と書かれている箇所をクリックし、プルダウンの中から「ラインタイプ」を選択します。
ラインタイプに切り替えると、そのすぐ下の箇所に「ISO-◯◯」というような線種が表示されます。ここから他の線種を選択することが可能です。
「破線の色を赤色にしたい」場合は、線種の横にある正方形をクリックすると、前述の操作と同様に色の変更ができます。

四角形や円などの簡単な図形ではなく、「円と四角形を組み合わせたような形を作りたい」「四角形の真ん中を円で切り抜きたい」といった場合は、2つ以上の図形を組み合わせて作ることも可能です。
図形同士を組み合わせるには、『加工』メニュー内にあるコマンド類を使用します。

  • 貼り合わせ: 2つの図形を組み合わせて1つの図形にする。
  • 切り欠き: 上の図形で下の図形を切り取る。
  • 抜き取り: 2つの図形が重なっている部分の形状で図形を作成する。

 

これらのコマンドを使いこなすためには図形同士の前後関係を意識するのが重要です。
基本的には、先に作図したものが下になり、新しく書いたものが上になっていきます。切り欠きなど上の図形で下の図形を加工するコマンドの場合は、事前に適した前後関係に調整しましょう。
図形の前後関係を変更するには、『加工』メニューの『前後関係』コマンドで、選択している図形を前や後ろに移動することが可能です。

図面上に文字を入力したい場合、文字入力用の専用ツールである『文字』ツールを使用します。
『文字』ツールは基本パレットの中に入っており、使い方はシンプルです。

 

『文字』ツールを選択し、文字を配置したい箇所でクリックします。文字入力が可能な状態になりますので、キーボードから入力します。
入力を終えたら「Esc」キーを入力するか、もしくは別のツールなどに切り替えると入力状態が終了し確定します。(他の箇所をクリックするとそこで再度文字入力状態になります。)

 

文字のフォントや大きさなどを変えたい場合、入力済みの文字列を選択した状態で、『オブジェクト情報』パレットから変更してください。
『オブジェクト情報』パレットでは、文字の大きさや、フォントや効果(ボールドやアンダーラインなど)を設定することができますので、任意の効果を設定してください。
なお、文字列の色や面の色を変更したい場合には、文字列を選択している状態で属性パレットから変更してください。

図形に寸法を記入する場合、今までの応用で直線ツールで寸法線を描き、文字ツールで数を入力する、という方法でももちろん可能ですが、あまりにも手間がかかります。
Vectorworks には寸法用の専用ツールが用意されているので、それらをご利用ください。

『寸法』ツールはいくつか種類がありますが、一番よく使われるのは『縦横寸法』ツールです。

『縦横寸法』ツールは3ステップで作図を行います。
寸法を測りたい始点位置で1回目のクリック、次に終点の位置でクリック、最後に寸法値を表記したい位置まで引き延ばしてクリック、という手順です。

 

単独の寸法ではなく、連続して繋がった寸法を入力したい場合には、モードを変更しましょう。連続で寸法を入力するためのモードは『直列寸法』モードです。
基本的な使い方は変わりませんが、先ほどの描き方で3回目まで終えたら、その後に続けて寸法を取りたい位置をクリックすることで寸法を伸ばしてゆくことが可能です。
必要な寸法が取れて終了する際は、最後の位置でダブルクリックすることで確定します。

 

寸法の単位や、小数点第何位まで表記するか、といった設定を行いたい場合は、『ファイル』メニュー >『書類設定』>『単位』から可能です。
※『書類設定』で設定した内容は各ファイルごとの設定となります。

基本的な3Dモデルを作ってみよう

一般的に3Dといわれると少しハードルが高そうに感じますが、Vectorworks で基本的な3Dモデルを作る方法は、2D図形に高さ(奥行き)を持たせるという1アクションを追加する形で作成することができます。

まずは2Dの四角形などを1つ配置します。
その図形を選択状態で、『モデル』メニュー >『押し出し』コマンドを実行します。
『生成 押し出し』ダイアログが表示されますので、ここに奥行き(高さ)を入力し、OKボタンをクリックします。

2D/平面ビューではパッと見の変化はありませんが、ビューを変えることで3Dモデルになっていることを確認できます。
画面右上の「2D/平面」と表示されているプルダウンをクリックして「斜め右」を選択すると、2D図形が3Dモデルになっているのが分かります。

 

このように、3Dモデルとして高さ(奥行き)を持たせるための1アクションを行って3Dモデルを作成し、これらを組み合わせることで住宅などの3Dモデルを作っていくのが Vectorworks の3D作成の基本となります。

Vectorworks で3Dモデルを作るためのコマンドにはいくつかの種類があり、作りたいモデルの形状によってコマンドを使い分ける必要があります。
今回はよく使用される3Dコマンドを4つ紹介します。この4つはすべて『モデル』メニューの中に搭載されています。

  • 押し出し: 2D図形に高さ(奥行き)を持たせるコマンドです。
  • 多段押し出し: 複数の2D図形を用いて、上辺と底辺で大きさが異なる台形のようなモデルを作成する時に使用します。
    複数の2D図形を重ねて配置し、双方を選択した状態でコマンドを実行します。
  • パス押し出し: パイプのようなモデルを作る際に使用します。
    パスとなる線と断面形状となるモデルを作成し、双方を選択した状態でコマンドを実行します。
  • 回転体: 2D図形を回転させた形状の3Dモデルを作成するコマンドです。
    例えば半円形状の円弧を選択し、回転体コマンドを実行すると、球体の3Dモデルを作ることができます。

 

これらの『モデル』メニューのコマンドは利用頻度が高いため、ぜひ触って使い方を覚えてみてください。

3Dモデルの編集方法は、大きく分けて2つのパターンがあります。

  • 3Dモデルの元になっている2D図形の形状を変更する。
  • 3Dモデルを別の3Dモデルで削り取るなど、専用のコマンド/ツールで加工を行う。

どのような編集、加工を行うかによって、使用する機能が変わりますので、代表的な方法をご紹介します。

元となる2D形状を変更する

『押し出し』コマンドなどを使って作成した3Dモデルの場合、3Dモデルを直接ダブルクリックすることで、元となる2D図形を編集することができます。
モデル内の2D図形の編集画面に入ると、作図画面の縁が薄いオレンジ色の帯で囲われた状態になります。
この画面で、元の2D図形を編集することできます。例えば2D図形の大きさを変えたり、形状を変えることができます。
編集を終えたら、作業領域の右上にある「◯◯を出る」(◯◯の中には編集している3Dモデルの属性などが表記されます)をクリックすると、元の画面に戻り3D形状に編集が反映されます。

 

3Dモデルを直接加工する

ツールセットパレット内にある『3D』ツールセットの中には、さまざまな3D図形用のツールが搭載されており、これらを使用することで3Dモデルを編集することが可能です。
『3D』ツールセットの中身を少し紹介すると、例えばモデルの縁を丸くするフィレット処理を行える『3Dフィレット』ツールや、一部の面に傾斜をつけられる『テーパー』ツール、捻るような加工が可能な『デフォーム』ツールなどがあります。
これらのツールを使い、イメージした形状を作り上げることができます。

 

3Dモデル同士を組み合わせて削り取りや噛み合わせる

2D図形の切り欠き加工などのように、3Dモデル同士を組み合わせて削り取ったり噛み合わせたりすることができます。
3Dモデルを加工するためのコマンドは『モデル』メニューに搭載されています。
代表的なコマンドを紹介します。

  • 噛み合わせる: 2D図形の貼り合わせのような動作で、2つの選択された3Dモデルを合成する足し算のイメージのコマンドです。
  • 削り取る: 2Dの切り欠きのような動作で、選択された3Dモデルを別の3Dモデルで削りとる引き算のイメージのコマンドです。
  • 重なった部分を残す: 選択された2つの図形の重なっている箇所のみを残す形で加工するコマンドです。

 

2Dも3Dも加工方法としては類似しており、一回理解してしまえば直感的な操作でモデリングを行うことができます。

店舗設計などで店名を看板にしたい、といった場合に、文字を3Dモデル化したいことがあるかと思います。
そのような場合に役立つ、文字ツールで書いた文字を3Dモデルにする方法をご紹介します。

まず、「文字」ツールで任意の文字を入力し、フォントや大きさなどの設定を行いましょう。
次に、文字を選択した状態で『文字』メニュー >『文字を曲線に変換』コマンドを実行し、図形属性を変更します。
変換した文字列はグループになりますので、続けて『加工』メニュー >『グループ解除』を行います。
さらに、『モデル』メニュー >『押し出し』コマンドで任意の値を入力すれば、文字に厚みをつけることができます。

作成後の3Dモデルを別方向に回転させたい場合は、『加工』メニュー >『回転』コマンドや『回転』ツールといった機能をご利用ください。

ただし、これらのコマンドやツールは、現在のビューで見た状態から右に90°回転・左に90°回転させる、という挙動となります。
そのため3Dモデルの回転については適時ビューを変更しながら回転させる必要があります。

3Dモデルの表面に色をつけるには、属性パレットで面色を変更する方法の他に、テクスチャを割り当てるという方法もあります。
テクスチャとは質感のことです。例えば、金属やプラスチック、ガラス、木材などさまざまな素材がありますが、これらの素材は各々質感が異なります。こういった質感を表現するためにテクスチャを利用します。

 

テクスチャは Vectorworks にリソースとして用意されているものも多数ありますし、必要に応じて自身で作成することもできます。
テクスチャは、設定が多岐に渡るため奥が深く、ここではすべてを説明することはできませんが、リソースデータを使う方法と、自身でオリジナルのテクスチャを作る方法を簡単に紹介します。

Vectorworks で用意されているテクスチャ

リソースデータとして用意されているテクスチャは、『リソースマネージャ』から利用可能です。
例えば、フローリングに使うテクスチャを探す場合『リソースマネージャ』の右上にある検索窓に「木材」と入力すると、木目の床材に関連するリソースデータがリストアップされます。
この中からテクスチャのみを探すには、検索窓の横にある「すべてのリソース」と書かれているプルダウンをクリックし、「テクスチャ」を選択すると、テクスチャのみ表示されます。

 

好みに合うテクスチャが見つかったら、3Dモデルに直接ドラック&ドロップするとテクスチャを適用できます。
また、テクスチャの適用は『基本』パレットの中に入っている『テクスチャ』ツールを使用して行うこともできます。
『テクスチャ』ツールでは、モードによってモデルの全体に割り当てたり、選択した面のみに割り当てるといったことが可能です。

 

オリジナルのテクスチャを作る方法

テクスチャを自身で作る場合も、『リソースマネージャ』から行います。
『リソースマネージャ』の左下にある「新規リソース」ボタンをクリックすると、リソースの作成ダイアログが表示されます。ここで「テクスチャ」にチェックを入れて作成ボタンをクリックすると、テクスチャの作成ダイアログが表示されます。
テクスチャの作成ダイアログでは大きく分けて4つの項目を設定可能です。

  • 色属性: テクスチャの基本的な色を設定する項目です。
    単色の場合は「カラー」を、手持ちの画像を使用したテクスチャを作成する場合は「イメージ」を設定します。
  • 反射属性: テクスチャが光をどう反射するかを設定する項目です。
    3D図形の表面で光を反射させたい場合は、プルダウンからミラーやプラスチックなど質感に近い項目を選択します。
  • 透明属性: ガラスのように透明にしたい場合に設定する項目です。
  • バンプ属性: 凸凹した表現やザラザラした表現にしたい場合に設定する項目です。

上記の項目を設定して、自身の表現したいテクスチャを作成していきます。
各項目によってさまざま設定がありますので、実際に操作してさまざまな表現をお試しください。

 

適用したテクスチャが表示されない場合

レンダリングが『ワイヤーフレーム』の状態では、適用したテクスチャは表現されません。
現在選択されているレンダリングは、『ビュー』メニュー >『レンダリング』から確認できます。 ここで『ワイヤーフレーム』以外のものを選択してください。
レンダリングはさまざまな種類があり、表現方法や処理速度もさまざまですが、ひとまずここでは処理の軽い『シェイド』レンダリングや『簡易Renderworks』でお試しいただくことをお勧めします。

購入/トレーニング/初回起動サポート/その他

家電量販店やオフィス事務機器などを取り扱う販売店、オンラインストアよりご購入いただけます。
詳しくは下記ページをご覧ください。

サブスクリプション製品をご購入検討の場合、ご購入窓口によりお申し込み手順が異なります。
詳しくは以下記ページをご参考ください。

その他、製品購入のご相談などにつきましては Vectorworks Japan 営業部までご連絡ください。
email: market@vectorworks.co.jp

■建築設計に関する機能や、建築図面の基本的な作成手順などを知りたい場合:

当『スタートアップ』を学習後に、続けて『Vectorworks Navi 6m Cube』をご利用いただくことをおすすめします。
『6m Cube』では、Vectorworks Architect を初めて操作する方向けに、6m四方の建築空間の作成事例を通して、基本的な建築設計機能の使い方や製図手順を体験いただけます。

『Vectorworks Navi』では、その他にもレンダリングやワークシートなど、ご質問の多い内容をまとめて紹介していますのでご活用ください。

■動画で操作方法を学習したい場合:

Vectorworks のさまざまな機能や操作方法などを動画で学習できる『Vectorworks University』をご利用ください。

■Vectorworks の機能マニュアルを参照したい場合:

『Vectorworks ヘルプ』をご利用ください。
『Vectorworks ヘルプ』は、Vectorworks を起動してから、「ヘルプ」メニュー >「Vectorworks ヘルプ」から参照いただけます。

■他の Vectorworks ユーザーと意見交換したりアドバイスなどをもらいたい場合:

Vectorworks ユーザー同士のコミニケーション・ディスカッションの場として、『ユーザーフォーラム』をご用意しています。
情報共有や意見交換、問題解決などにぜひご利用ください。

Vectorworks のインストールが行えない、インストールして起動してもすぐに強制終了してしまう、といった場合は、さまざまな原因が考えられるため、まずは状況に応じて下記ページをご参考ください。

■インストールの方法が分からない、インストールができない場合:

■アクティベーションが通らない・失敗する場合:

■Vectorworks が頻繁に強制終了/クラッシュする場合:

まずは、Vectorworks の推奨動作環境を満たした環境でご利用かどうかをご確認ください。

ソフトウェアの不具合などの可能性も考えられます。「重要なお知らせ」に類似情報がないかご確認ください。

■問題が解決しない場合:

テクニカルサポートまでお問い合わせください。