歩行者シミュレーション「SimTread(シムトレッド)」は、これまで再現することが困難であった"人の動き"そして"群集の流れ"を、Vectorworks上で簡単に「見える化 (可視化)」する画期的なシミュレーションソフトウエアです。
歩行領域や、障害物、目的地などの各オブジェクトや、歩行させる人を配置して解析することで、歩行者の移動経路や経過時間などをシミュレーションし、動画やログテキストとして生成することができます。
SimTreadの利用用途には制限がありません。都市や街の建築物・公共施設における空間計画や避難・誘導計画はもちろん、商業施設での催事計画や、船舶・旅客機など交通機関での避難シミュレーション、災害時の広域避難計画など、"人の歩み"が存在する用途であれば、自由にご活用いただけます。
SimTreadでは、歩行者のシミュレーションをVectorworks上で人を図形シンボルで表現し、設定された目的地に向かって、設定歩行速度で最短ルートをたどり移動します。その間、人同士の衝突や停滞ストレスを色で表現します。解析結果は、0.2秒毎のコマを繋いだムービーファイルで書き出され、計画者(主催者)だけでなく、クライアントなど、誰にでも分かるビジュアルで表現します。
SimTreadのワークフローはとても簡単です。Vectorworks上で図面を作成した後に[障害物の設定]、[人の配置]、[目的地の設定]の3ステップを行うだけ。あとは解析を実行すればムービーやログファイルが生成されます。
人の設定は、ひとオブジェクトを解析スタート時の位置に配置するだけで完了します。Vectorworksの汎用機能を使って複製や配列を行うことが可能です。さらに、SimTreadに搭載されている「人を配置...」コマンドを利用すれば、歩行速度毎に何人配置するか一括で設定することが可能です。解析をはじめるとひとオブジェクトは、目的地に向かって移動する人間同士の衝突や停滞ストレスをSimTreadは3つの色で表現します。
避難完了までの時間でネックとなるエリアの特定・分析のため、計測領域、測定ラインごとの避難完了時間(最終通過時間)を可視化できるようになりました。
計測領域図形・流動係数測定ラインの最終通過時刻に応じて色分けしてプロットされます。避難完了時間の一覧はスプレッドシートの形式で出力することが可能で、避難時間のヒストグラム作成等の分析にも活用いただけます。
SimTread でシミュレーションの状況に応じて歩行の途中で目的地が変更できるようになりました。新しく追加されたlistenコマンドまたはイベント反応領域図形・イベント反応ライン図形を使用して、出口混雑の回避や、ランダムな立ち寄り行動など再現できるシチュエーションが増えました。
BIMモデル等で使用される多層階( 複数レイヤ) の図面から計算レイヤにSimTreadの解析プランを自動的に配置するフロアレイアウト機能を実装しました。また、壁を障害物へ、スペースを歩行領域へのように、Vectorworks の建築のモデリングで使用される図形を中心に変換できる図形の種類を拡充しました。Vectorworksで作図したBIMモデルから素早くSimTreadの解析を実行できるようになりました。