春のVectorworksソリューションセミナー/東京
第1回
今回も大変多くのみなさまにご参加いただき大盛況で終了しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
ソリューション1
『レンダリングからアニメーションへ モデリングデータのビジュアライゼーション』
中島 邦夫 氏
正確にモデリングを行えるVectorworksとレンダリングの速いCINEMA4Dの長所を使い分けて活用されている中島氏。VectorworksのデータをCINEMA4Dで取り込み、仕上げを行う方法についてご紹介いただきました。
第一部はアニメーションを中心に、カメラ、ライティング、ターゲットの設定などの説明。次に同じシーンを別のカメラで見せるなど、複数の動画素材を、AfterEfectで編集しアニメーションを作成する手法を解説いただきました。
第二部は主にマテリアルの設定など、レンダリングについて解説。マルチパスレンダリングは影や色、鏡面反射などをレイヤ毎に分けて取り出せるため、Photoshopでの微調整も容易に行え表現の幅が広がることを解説。 CINEMA4DとVectorworksの利点を活かし高度なプレゼンテーションが作成できるご提案をご紹介いただきました。
【参加された方からのコメント】
- 様々なアニメーションソフトと連動させてできるプレゼンテーションは魅力的だし伝えやすい手段の一つだと感じた。
- CG・アニメーションはあまり使っていませんが、チャレンジしてみたくなりました。

ソリューション2
『私のパソコンの活用法』
遠藤 正夫 氏
製図ツールとしてVectorworksを利用し、その他確認申請時の必要書類作成や情報の入力、計算は、FileMekerやExcelを活用されている遠藤氏。 建築設計業務について、普段どの様にパソコンを活用されているかをお話いただきました。
Vectorworksの操作法として、ショートカットの使い方(レイヤ・クラスの切り替え、 拡大・縮小、他のレイヤの表示方法の切り替え、移動 等)を、実際にスクリーンで説明していただきました。ショートカットキーを使うと作業効率が上がるため、沢山覚えようとせず、自分が普段よく使うものから選んで覚えていくと良いでしょうとアドバイスされました。
FileMekerでは、計画概要や確認申請書類、敷地に関する法的情報、役所のデータなど 概略がすぐに引き出せるようにデータベース化されているところをご紹介いただき、 限られた時間の中でデータベースをアシスタント代わりに、いかにして効率よく作業を進めていくか、分野を問わず参考になる1時間となりました。
【参加された方からのコメント】
- パソコン活用法は早速参考にさせてもらいたいと思いました。
- 内容が濃くおもしろいセミナーでした。データベースやスプレッドシートなど、ぜひ作ってみたいと思いました。

ソリューション3
『TV業界におけるセットデザインの現状と将来性』
吉田 章司 氏
異業種の話を聞けるのもAPAならでは。吉田氏からは、実際のTV番組のセット作成について、身近に感じられるように分かりやすくお話いただきました。
15年前と現在とで作成手順の違いを比較しながら、スタジオなど会場の情報を元に正確に図面が描けること等Vectorworksがいかに効率よく使えるかを説明。さらに、地方局とのやりとりでは、作成したモデルの鳥瞰図をJPGやPDFに変換しメールに添付して打ち合わせをする手順をご紹介。 CADデータに不慣れな製作スタッフとの打ち合わせの時は、Vectorworksで描いたものをパネルにはって模型を作成したり、短時間で仕上げるために主要な部分は 3Dで作り込み、周りは正面図の時に2Dで描くだけにするなど、様々な工夫を披露されました。
レンダリングなど仕上がりをキレイにすることに熱中して時間を使いがちだが、 シンプルに相手に伝わりやすくすることが肝要、とご自身の経験をふまえた言葉にうなづかれている方が多く見られました。
【参加された方からのコメント】
- 他業種(建築以外)の方の仕事での活用法が分かった。
- 業界は違いますが、仕事のやり方がとても似ていてわかりやすかった。
- テレビ業界を垣間見られて楽しかったです。3Dの勉強にもなりました。

